五〇鬼トラス

劇団五〇鬼のブログです。
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【駅前狂想曲】

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    朝晩は肌寒く、布団が気持ち良い時候になりました。
    これからは一雨ごとに寒気が巾を効かすのでしょうか。

    実入りの無い生活が続いたので吝嗇家暮らしが板についてきました。

    帰りに、呑みに行くことも久しくありません…自転車で店の前を過ぎる時は、カウンターをチラ見します。

    外食も控えて、オニギリ持参で出発します。
    ※下級武士みたいなテンションになれます。

    駅前のロータリーには金木犀が巾を効かせています。

    バス停のベンチで甲類のカップを傾けるのが、楽しみになっています。
    ※もちろん、最終便のあとに

    肴や酒が切れると目の前のスーパーで補充できるのです。
    ジャッキーカルパスは外で食べた方が美味い。

    足りないものといえば一杯付き合ってくれる妙齢の方…

    先日、肩をたたかれて酒をブホッ、と零しそうになった。

    後には米屋の娘が立っていた
    ※彼女は妙齢ではない

    「何してんの」
    「花見酒」

    「何にも見えないじゃない」
    「そのうちわかるよ」

    「何のんでんの」
    「桂花陳酒」
    「ふーん…それ、食べていい?」

    彼女は持参したオニギリを美味そうに平らげた。

    「ひとくち飲むかい」
    「ひとくち飲む」

    薄暗がりの中で彼女はプラスチックに口を近づけた。

    彼女に会うのは公団の餅つき大会以来だ…息があわなくて大変な事になった。

    「ブホッ!!」

    顔に噴霧された。


    洒落のつもりなんだけど、いつも大変な目に合うんだよなぁ。

    彼女は自分専用の杏露酒と僕の甲類を買ってきた。

    「あらためて乾杯」
    「なんの乾杯だよ」

    「指の骨折治ったんでしょ」
    「まぁね…あれ?」

    底には金木犀の花びらが沈んでいた。

    「花見なんでしょ」
    「…まあね」

    薄暗がり中で彼女がプラスチックに口を近づけた。


    稲元

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    この記事に対するコメント

    ”オニギリ持参で出発します。
    ※下級武士みたいなテンションになれます。”確かに!!思わず笑ってしまいました。
    山脇 | 2014/10/05 2:41 PM
    オニギリ持参は慎ましい気持ちになれますよ。
    ※そちらは炊飯ジャーはあるのでしょうか?

    イナモト | 2014/10/07 12:09 AM
    かなりプリミティブな炊飯ジャーは売ってあります。勿論うちは鍋で炊いてます。(主に玄米)
    山脇 | 2014/10/12 6:31 AM
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